2010年01月04日

斜面克服志向のスキーの展開

「自然で楽なスキー」は,さまざまなスキーの魅力や楽しさを追求する志向に対応することが可能です。斜面克服志向のスキーの展開について説明しなさい。(教程;P57〜63)

(1)新雪斜面克服志向のスキーの展開
 新雪斜面克服は冬の大自然で行うスキーの最も根源的な楽しさであり、スキーヤーの欲望である。ここでの「谷回り」は、重力による落下運動とそれに働く大きな雪の抵抗をコントロールすることが課題となる。重力線は可能な限り身体のセンターに保ち、左右の運動軸を均等に機能させることが求められる。
 重要なことは、まず重力を利用してやさしい新雪斜面に挑戦してみることである。新雪がスキーヤーの無駄な動きを省き、精錬された運動に導いてくれることになる。とくに、スキーヤー自身の力でスキーをターンさせようとしないで、スキー板が谷側に自然に落下していくのを待つ精神的な余裕が大切である。
(2)コブ斜面克服志向のスキーの展開
 コブ斜面は、スキーヤーの克服要求に対して厳しい条件を突きつける。しかし、「自然で楽なスキー」は、コブ斜面克服にも有効に対応できるものである。
 まず、広めのスタンスしかとれないスキーヤーでも、やさしいコブ斜面において、克服する楽しさを積極的に味わうことが可能である。
 内脚の股関節をゆるめて谷回りを始動させることは、コブ斜面でも容易であり、効率的である。そして、コブの対斜面を利用して外脚を伸展することによってコントロールされた谷回りを完成させることができる。
 斜度やコブの状態を見ながら楽しく挑戦することは、無駄な動きを省き、精錬された運動に導いてくれることになる。そして、目まぐるしく変化するコブ斜面への対応は、応用問題への解答であり、無数のテクニックが動員されることになる。

posted by きん師匠 at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | スキー指導員への道