2016年10月09日

6.LPガス用ガスメータ

問1 一般消費者等に用いられるLPガス用ガスメータについて
イ マイコンメータSには微小流量のガスが定められた期間を超えて流れ続けた場合、ガスを遮断する機能を有している。

誤 マイコンメータの機能としては、微小流量のガスが定められた期間を超えて流れ続けた場合、警告表示する機能が備わっている。

ロ マイコンメータSには感震器が内蔵されており、ガスを使用中に震度5相当以上の地震を感知したとき、ガスを遮断する機能を有している。



ハ マイコンメータを設置するので、すべての燃焼器の合計流量以上の容量のものを選定した。

正 すべての燃焼器の合計流量以上の計量能力のあるものを選定する。

二 検定に合格したガスメータには検定証印が付されているが、この検定証印が脱落しても検定有効期間中であれば使用してもよい。

誤 検定証印は機器固有のものであり脱落・紛失・消滅した場合には、その機器の使用は認められない。

問2
イ 流量式微小漏えい警告機能は、マイコンメータより下流側の微小なガス漏れを所定の期間連続して検知した場合に警告表示し、40日経過後、ガスを使用していないときにガスを遮断する機能である。

誤 微小漏えいの場合、警告表示はするが遮断機能はない。

ロ すべてのマイコンメータSBは、継続使用時間遮断機能を有している。

誤 継続使用時間遮断機能は業務用マイコンメータSB6以上のものには備わっていない。

ハ 復帰安全確認中漏えい遮断機能とは、何らかの事象により遮断したマイコンメータを復帰させるために遮断弁を開にしたのち、マイコンメータより下流にガス漏れがあった場合にガスを遮断する機能である。



二 業務用設備において、マイコンメータを取り付けることが困難であったので、一般のガスメータを取り付け、ガス漏れ警報遮断装置と耐震自動ガス遮断機を設置した。



問3 一般消費者等に用いられるLPガス用ガスメータについて
イ 家庭用に設置するマイコンメータの容量を、設置されているすべての燃焼器の合計流量の90%が計量できるものとした。

誤 マイコンメータは、すべての燃焼器の合計流量以上の計量能力があるものを選定する。

ロ マイコンメータSは、微少漏えい警告機能を有している。

正 微少漏えい警告機能は警告表示はするが遮断はしない。

ハ 使用最大流量10㎥/hのマイコンメータの検定証印等の有効期間は、10年である。

誤 使用最大流量が6㎥/hを超えるものは有効期間7年である。

二 マイコンメータEは、超音波式保安ガスメータのことである。



問4 LPガス用マイコンメータについて
イ マイコンメータSは、ガス使用中または遮断弁開時に圧力に異常な低下がある場合にガスを遮断する機能を有している。

正 圧力低下遮断である。

微小漏えい警告機能には流量式と圧力式があるが、そのどちらの方式も当該マイコンメータの下流側の漏えいを検知することができる。

正 圧力式は、マイコンメータ上流側(調整器出口より下流側)の漏えいも検知することができる。

マイコンメータSは、消費者宅のガス使用パターンに合わせて、継続使用時間遮断機能の遮断値(遮断時間)をそれぞれの流量監視区分の上限値と下限値の間で無段階に自動設定する機能を有している。



すべてのマイコンメータは、遮断弁を閉から開にしたとき、ガス栓や器具栓の閉め忘れなどマイコンメータより下流に漏れがあった場合に再遮断する機能を有している。



問5 一般消費者等に用いられるLPガス用ガスメータについて
イ マイコンメータの検知証印または基準適合証印が脱落紛失または消滅している場合であっても、検定の有効期限内であればそのまま使用できる。

誤 検定証印または基準適合証印は機器固有のものであり脱落紛失・消滅した場合には、そのガスメータの使用は認められない。

ロ マイコンメータSの圧力監視機能の圧力式微小漏えい警告は、ガスを使用していないときに圧力センサにより調整器出口から燃焼器入口までの漏えいをチェックし、漏えいがある場合は警告表示するものである。



ハ ガスメータを調整器より10cm高い位置に設置した。

正 ガスメータは調整器より5cm以上高い位置に設置すること。

二 マイコンメータSは、搭載されている電池の電圧が規定値以下に低下した場合、即時に遮断弁を閉じてガスを止める。

誤 ガスメータSに搭載されてりいう電池が電圧低下を起こした場合、警告を表示し40日経過後、ガスを使用していないときにガスを遮断する。

問6 LPガス用マイコンメータ
イ マイコンメータに付されている検定証印または基準適合証印が消滅している場合でも、そのまま継続して使用してもよい。

誤 ガスメータの検定証印または基準適合証印が脱落紛失または消滅している場合、計量法によりその使用が認められない。

ロ ガスを使用していないとき、マイコンメータに内蔵している圧力センサにより調整器出口から燃焼器入口までの漏えいをチェックし、漏えいを検知した場合に警告する機能を流量微小漏えい警告機能という。

誤 設問の内容は、圧力式微小漏えい警告機能である。流量式微小漏えい警告とは、マイコンメータより下流側の微小なガス漏れがある場合に警告する機能である。

ハ マイコンメータに搭載されている電池が電圧低下を起こした場合、警告表示し、所定の日数経過後、ガスを使用していないときにガスを遮断する機能を、電池電圧低下遮断機能という。

正 なお、所定の日数は40日である。

二 マイコンメータSは、消費者宅のガスの消費のパターンを学習する機能があり、消費者宅にあった遮断値を自動的に設定する。



問7 LPガス用マイコンメータについて
イ 復帰安全確認中漏えい遮断機能とは、何らかの事象により遮断したマイコンメータを復帰させるために、遮断弁の開操作をしたのち、所定の時間内にマイコンメータより下流にガス漏れがあった場合に再遮断する機能である。



ロ 流量式微小漏えい警告機能とは、マイコンメータより下流側の微小なガス漏れを所定の期間連続して検知した場合に警告表示し、所定の期間が経過した後、ガスを使用していないときにガスを遮断する機能である。

誤 警告はするが遮断はしない。

ハ マイコンメータSが有している継続使用時間遮断機能において、CO中毒対策の流量監視区分の使用時間を20分に設定することができる。



二 マイコンメータには、その検定有効期間が10年のものと7年のものがあり、マイコンメータSB4の検定有効期間は10年である。

正 LPガス用ガスメータの検定有効期間は、使用最大流量が6㎥/h以下の場合10年、6㎥/hを超える場合7年となっている。
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2016年10月07日

5.LPガス用調整器


問1 一般消費者等に用いられるLPガス調整器について
イ 自動切替式調整器は、使用側容器の圧力が0kPaになると、予備側容器からLPガスが供給される機構を有する。

誤 使用側の容量が不足し圧力が低下すると予備側からもLPガスが供給される。しかし、使用側容器から供給される使用側容器圧力は0kPaではない。

ロ 自動切替式一体型調整器の調整圧力は、所定の入口圧力の基準範囲内および表示容量範囲内で圧力およびガス流量を変化させた場合、2.55kPa以上3.3kPa以下である。



ハ 容量が10kg/h以下の自動切替式一体型調整器には、保安確保機器としてT類(S型)のものとU類のものがある。



ニ 調整器の入口に高圧ホースを接続するので、調整器を容器用バルブより低い位置に設置した。

誤 調整器の入口に金属管または高圧ホースを接続する場合は、調整器の入口が容器用バルブより5cm以上高い位置に設置し、再液化したLPガスまたはドレンなどが調整器の入口部に滞留しないように高圧ホースは容器に向かって下り勾配とすること。

問2 一般消費者等に用いられるLPガス調整器

イ 調整器を屋根からの落屑の恐れのない場所に設置した。



ロ 単段式調整器には、安全装置が設けられていない。

誤 単段式調整器の閉そく不良などにより供給圧力が上昇すると事故の原因となるため、調整器の低圧側に安全弁が設けられている。

ハ 一般消費者の数が1戸の場合の調整器を選定する際、その消費者宅のLPガス最大消費量が70kwであったので、8kg/hの容量の調整器を選定した。

正 調整器の選定は、一般消費者の戸数、燃焼器の合計容量、消費状況などから最大ガス消費量(戸別)を推定し、この数量(単位がkwの場合は、この数量を14で除した値)の1.5倍以上の容量(単位kg/h)のものを標準とすることから
70kw÷14=5kg/h 5kg/h×1.5=7.5kg/h ∴7.5kg/h<8kg/h

ニ 自動切替式調整器の使用側の設定圧力は、予備側のそれより低く設定してある。

誤 使用側と予備側では設定圧力に一定の差があり、使用側が高く設定してある。

問3 一般消費者用のLPガス用調整器について
イ 自動切替式調整器を用いた供給設備は、不測のガス切れを起こしにくいことおよびガスの使用を中断することなく容器交換ができる特徴がある。



ロ 個別供給方式の設備において、その住宅に設置されているすべての燃焼器のLPガス消費量の合計が60kwであったので、その1.5倍以上の容量のものとして、表示容量が4kg/hの単段式調整器を選定した。

誤 60kw÷14(kg/h)/kw×1.5倍≒6.43kg/h

ハ 単段式調整器に設けられている安全弁は、調整器の低圧側の圧力が規定圧力以上になったとき、低圧側のガスの一部を大気に放出して一定の圧力に保つ働きをする。



ニ 二段式二次用調整器は、その入口圧力の上限が0.1MPaまたは0.15MPaに設計されているため、単段式調整器の代わりに使用することができる。

誤 二段式二次用調整器の上限入口圧力は一般にいわれる中圧(0.1MPaまたは0.15MPa)であり、単段式調整器の入口圧力の上限(1.56MPa)よりかなり低いため、単段式調整器の代わりに使用してはならない。

問4 一般消費者等に用いられるLPガス調整器について
イ 一般消費者1戸の供給設備に単段式調整器を設置するので、その消費者宅のすべてのLPガス燃焼器の合計消費量(単位kg/h)の2倍の容量(単位kg/h)の調整器を選定した。

正 戸建て住宅において、その住宅に設置されているすべての燃焼器の合計容量(最大消費量)の1.5倍以上の容量の調整器を設置することを標準とする。

ロ 調整器を設置する際、LPガス事業者が圧力調整ネジを調整した。

誤 供給圧力は法律で定められており、勝手に調整してはならない。

ハ 自動切替調整器は、切替レバーなどにより使用側と予備側が切り替えられる構造になっている。

正 

ニ 高圧ホースを用いて陽気に調整器を接続するので、調整器をその入口が容器バルブより6cm低い位置になるように調整した。

誤 調整器の入口に金属管または高圧ホースを接続する場合は、調整器の入口が容器用バルブより5p以上高くなるように設置し、再液化したLPガスまたはドレンなどが調整器の入口部に滞留しないように高圧ホースは容器に向かって下り勾配とすること。

問5 一般家庭用のLPガス用調整器について
イ 自動切替式一体型調整器および二段式一体型調整器の調整圧力の規格値は、所定の入口圧力および容量の範囲内において,2.55kPa以上3.3kPa以下である。

正 なお、一般家庭用の単段式及び二次用調整器の調整圧力の規格値は、2.3kPa以上3.3kPaである。

ロ LPガスを消費中に、自動切替式一体型調整器の表示部(シグナル)が「赤色」を示しているときは、予備側から補給されている状態にある。



ハ 調整器の容量とは、所定の条件において、1時間当たりに減圧することができるLPガスの量であり、その単位は[kg/h]である。



二 調整器の入口に高圧ホースを接続ずる場合に高圧ホースを容器に向かって下り勾配とするのは、再液化したLPガスまたはドレンなどが調整器の入口部に滞留しないようにするためである。

正 

問6 一般家庭用のLPガス用調整器について
イ 自動切替式調整器は、使用側容器内の圧力が低下して使用側だけでは所要のガス消費量が供給できなくなった場合、自動的に予備側容器群からの後宮に切り替えると同時に、使用側容器群からのガスの供給を自動的に止める。

誤 自動切替式調整器は、使用側容器内の圧力が低下して使用側だけでは所要のガス消費量が供給できなくなった場合、予備側容器からも供給を開始する。つまり、供給側容器と予備側容器の両方からガスが供給される。

ロ 調整器の規格において、自動切替式一体型調整器の調整圧力の上限値と単段式調整器の調整圧力の上限値は、ともに3.5kPaである。

誤 ともに3.3kPaである。

ハ 調整器の低圧側に内蔵されている安全弁は、低圧側の圧力が規定値以上に上昇したときに、ガスの一部を大気の放出して低圧側の圧力を一定以下に保つ働きをする。



二 個別供給方式のLPガス設備に設置する調整器を選定する場合、その個別住宅に設置されているすべての燃焼器の合計容量を最大消費量として、その数量の1.5倍以上の容量をもつものを標準とする。



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4.LPガス容器および容器バルブ

問1
イ 容器は、一般に溶接容器が用いられている。



ロ 容器用バルブの充てん口は、右ねじである。

誤 すべて左ねじである。

ハ 容器用バルブのOリングが損傷すると、シート漏れの原因になる。

誤 Oリングが損傷するとバック漏れが起きる。

ニ 容器の材料は、主として鋳鋼が使用されている。

誤 主に炭素鋼鋼板が使用されている。

問2 家庭用に用いられる50kg型LPガス容器及び容器用バルブについて
イ Oリングやバックパッキンの損傷によって起こるガス漏れはバック漏れである。



ロ 容器用バルブの安全弁保護キャップを、容器を消費者宅に設置したときに取り外した。

誤 安全弁保護キャップは雨水、ごみなどの侵入を防止するため安全弁のキャップにかぶせておく。

ハ LPガス容器の再検査において、100本のうち10本を抜きとり検査し合格であったので、その100本を合格とした。

誤 容器再検査は抜きとりではなく全数検査である。

ニ 一般に、LPガス容器は胴部より底部の方が腐食しやすい。



問3
イ LPガス容器は、一般に溶接容器である。



ロ アルミニウム合金製のLPガス容器を塗色しないで使用した。

正 着色加工していないアルミニウム製、アルミニウム合金製およびステンレス鋼製のLPガス容器は、塗色しないで地肌のままでよいと規定されている。

ハ 充てん期限が過ぎても6か月未満のものであれば、LPガスを充てんすることができる。

誤 充てん期限(充てん期間)として表示されているものは、LPガスを充てんできる最終日を含む年月である。したがって、表示された年月を過ぎれば、このLPガス容器にガスを充てんすることはできない。

ニ 容器所有者の氏名、住所および電話番号を赤色で明示した。

誤 当該表示は、黒色および赤色を除く鮮明な色でなければならない。(ガスの性質を表示する場合、「毒」は黒色、「燃」は赤色で表示することになっている。)

問4 一般消費者等に用いられる50kg型LPガス容器及びその容器バルブについて
イ 容器バルブの安全弁キャップには、雨水、ごみなどの親友を防止するため、樹脂製の保護キャップをかぶせてある。



ロ LPガス容器には、一般に継目なし容器が使用されている。

誤 LPガス容器には、一般に溶接容器が使用されている。

ハ LPガス容器には、液状のLPガスを取り出して使う目的の容器があり、その容器には、ガス取出し用の容器バルブのほかに液取り出し専用の容器バルブが取り付けられている。



ニ 充てん容器を供給設備に接続し容器バルブを開いたとき、容器バルブの弁本体とグランドナットの間、または弁棒とグランドナットの間からガス漏れすることをシート漏れという。

誤 設問のガス漏れの原因はOリングやグランドパッキンの損傷によって起こる。このようなガス漏れをバック漏れという。

問5
イ LPガス容器には、一般に継目なし容器が用いられている。

誤 LPガス容器には、一般に溶接容器が用いられている。

ロ LPガス容器の内容積V(L)は、V=C×Gで求められる値以上でなければならない。ただし、Cは定数、G(kg)は容器に充てんしようとするLPガスの質量を表している。



ハ LPガス容器の再検査は、登録を受けた容器検査所で行った。



ニ LPガス容器には、その充てん期限が赤色で明示されている。

正 LPガス容器の胴部に赤色で明示されているものには、@ガスの名称(LPガスまたは液化石油ガス)、Aガスの性質(燃)、B充てん期限(平□−○)、C最高充てん圧力(FP1.8Mなど)がある。

問6 50kg型LPガス容器用の容器バルブについて
イ 容器バルブを閉じた状態のとき、弁シートと弁座の間からガスが漏れる現象をシート漏れという。



ロ 容器バルブを閉じる場合は、レンチなどの工具を使用し、ハンドルを強く締め付ける。

誤 容器バルブを閉じる場合、容器バルブのシート面の気密保持のため、片手で締め付ける程度が適切である。工具を使用してハンドルを強く締め付けることは弁シートなどを損傷させるおそれがあるため、行ってはならない。

ハ 安全弁のキャップは、カシメやピンで固定されている。

正 安全弁キャップ=金属製、保護キャップ=樹脂製

ニ 容器バルブには、耐圧試験における圧力(記号 TP、単位 MPa)およびMが刻印されている。



問7
イ 強度を増した鋼板を使用した最近の50kg型計量容器の質量は、従来のものと比べて、約20%軽くなっている。



ロ 一般に気密試験は18.0MPa以上の圧力で行い、合格したものが使用される。

誤 1.8MPa以上の圧力。

ハ 20kg型容器に充てんすることができるガスの名称として、「LPガス」という文字を赤色で胴部に表示した。



ニ 50kg型容器のスカートが変形したので、現場で溶接加工により補修して使用した。

誤 LPガス容器のスカートが変形などしたからといって、溶接加工して使用することは禁止されている。

 
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