2016年10月07日

5.LPガス用調整器


問1 一般消費者等に用いられるLPガス調整器について
イ 自動切替式調整器は、使用側容器の圧力が0kPaになると、予備側容器からLPガスが供給される機構を有する。

誤 使用側の容量が不足し圧力が低下すると予備側からもLPガスが供給される。しかし、使用側容器から供給される使用側容器圧力は0kPaではない。

ロ 自動切替式一体型調整器の調整圧力は、所定の入口圧力の基準範囲内および表示容量範囲内で圧力およびガス流量を変化させた場合、2.55kPa以上3.3kPa以下である。



ハ 容量が10kg/h以下の自動切替式一体型調整器には、保安確保機器としてT類(S型)のものとU類のものがある。



ニ 調整器の入口に高圧ホースを接続するので、調整器を容器用バルブより低い位置に設置した。

誤 調整器の入口に金属管または高圧ホースを接続する場合は、調整器の入口が容器用バルブより5cm以上高い位置に設置し、再液化したLPガスまたはドレンなどが調整器の入口部に滞留しないように高圧ホースは容器に向かって下り勾配とすること。

問2 一般消費者等に用いられるLPガス調整器

イ 調整器を屋根からの落屑の恐れのない場所に設置した。



ロ 単段式調整器には、安全装置が設けられていない。

誤 単段式調整器の閉そく不良などにより供給圧力が上昇すると事故の原因となるため、調整器の低圧側に安全弁が設けられている。

ハ 一般消費者の数が1戸の場合の調整器を選定する際、その消費者宅のLPガス最大消費量が70kwであったので、8kg/hの容量の調整器を選定した。

正 調整器の選定は、一般消費者の戸数、燃焼器の合計容量、消費状況などから最大ガス消費量(戸別)を推定し、この数量(単位がkwの場合は、この数量を14で除した値)の1.5倍以上の容量(単位kg/h)のものを標準とすることから
70kw÷14=5kg/h 5kg/h×1.5=7.5kg/h ∴7.5kg/h<8kg/h

ニ 自動切替式調整器の使用側の設定圧力は、予備側のそれより低く設定してある。

誤 使用側と予備側では設定圧力に一定の差があり、使用側が高く設定してある。

問3 一般消費者用のLPガス用調整器について
イ 自動切替式調整器を用いた供給設備は、不測のガス切れを起こしにくいことおよびガスの使用を中断することなく容器交換ができる特徴がある。



ロ 個別供給方式の設備において、その住宅に設置されているすべての燃焼器のLPガス消費量の合計が60kwであったので、その1.5倍以上の容量のものとして、表示容量が4kg/hの単段式調整器を選定した。

誤 60kw÷14(kg/h)/kw×1.5倍≒6.43kg/h

ハ 単段式調整器に設けられている安全弁は、調整器の低圧側の圧力が規定圧力以上になったとき、低圧側のガスの一部を大気に放出して一定の圧力に保つ働きをする。



ニ 二段式二次用調整器は、その入口圧力の上限が0.1MPaまたは0.15MPaに設計されているため、単段式調整器の代わりに使用することができる。

誤 二段式二次用調整器の上限入口圧力は一般にいわれる中圧(0.1MPaまたは0.15MPa)であり、単段式調整器の入口圧力の上限(1.56MPa)よりかなり低いため、単段式調整器の代わりに使用してはならない。

問4 一般消費者等に用いられるLPガス調整器について
イ 一般消費者1戸の供給設備に単段式調整器を設置するので、その消費者宅のすべてのLPガス燃焼器の合計消費量(単位kg/h)の2倍の容量(単位kg/h)の調整器を選定した。

正 戸建て住宅において、その住宅に設置されているすべての燃焼器の合計容量(最大消費量)の1.5倍以上の容量の調整器を設置することを標準とする。

ロ 調整器を設置する際、LPガス事業者が圧力調整ネジを調整した。

誤 供給圧力は法律で定められており、勝手に調整してはならない。

ハ 自動切替調整器は、切替レバーなどにより使用側と予備側が切り替えられる構造になっている。

正 

ニ 高圧ホースを用いて陽気に調整器を接続するので、調整器をその入口が容器バルブより6cm低い位置になるように調整した。

誤 調整器の入口に金属管または高圧ホースを接続する場合は、調整器の入口が容器用バルブより5p以上高くなるように設置し、再液化したLPガスまたはドレンなどが調整器の入口部に滞留しないように高圧ホースは容器に向かって下り勾配とすること。

問5 一般家庭用のLPガス用調整器について
イ 自動切替式一体型調整器および二段式一体型調整器の調整圧力の規格値は、所定の入口圧力および容量の範囲内において,2.55kPa以上3.3kPa以下である。

正 なお、一般家庭用の単段式及び二次用調整器の調整圧力の規格値は、2.3kPa以上3.3kPaである。

ロ LPガスを消費中に、自動切替式一体型調整器の表示部(シグナル)が「赤色」を示しているときは、予備側から補給されている状態にある。



ハ 調整器の容量とは、所定の条件において、1時間当たりに減圧することができるLPガスの量であり、その単位は[kg/h]である。



二 調整器の入口に高圧ホースを接続ずる場合に高圧ホースを容器に向かって下り勾配とするのは、再液化したLPガスまたはドレンなどが調整器の入口部に滞留しないようにするためである。

正 

問6 一般家庭用のLPガス用調整器について
イ 自動切替式調整器は、使用側容器内の圧力が低下して使用側だけでは所要のガス消費量が供給できなくなった場合、自動的に予備側容器群からの後宮に切り替えると同時に、使用側容器群からのガスの供給を自動的に止める。

誤 自動切替式調整器は、使用側容器内の圧力が低下して使用側だけでは所要のガス消費量が供給できなくなった場合、予備側容器からも供給を開始する。つまり、供給側容器と予備側容器の両方からガスが供給される。

ロ 調整器の規格において、自動切替式一体型調整器の調整圧力の上限値と単段式調整器の調整圧力の上限値は、ともに3.5kPaである。

誤 ともに3.3kPaである。

ハ 調整器の低圧側に内蔵されている安全弁は、低圧側の圧力が規定値以上に上昇したときに、ガスの一部を大気の放出して低圧側の圧力を一定以下に保つ働きをする。



二 個別供給方式のLPガス設備に設置する調整器を選定する場合、その個別住宅に設置されているすべての燃焼器の合計容量を最大消費量として、その数量の1.5倍以上の容量をもつものを標準とする。



posted by きん師匠 at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 高圧ガス第二種販売主任
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