プルークボーゲン 緩斜面・整地 4回転【要領】ここでは、次の滑走プルークにつながる舵とり始動期での外スキーのとらえを表現したプルークボーゲンを目指します。
舵とりの始動期では、最大傾斜線に向かう前に外スキーで雪面のとらえを強めて、舵とりに必要な回転力を生み出します。最大傾斜線に回り込みながら、外スキーで雪面のとらえを強め、さらに山回りへと向かいます。
切り換えでは両脚を伸展し斜め下方向に滑りながら次のターン始動の準備をします。
【検定員の観点】
・つねに両スキーの内エッジがかかっているか。(とくに舵とり中に内スキーがフラットになっていないか。)
・適度な外向傾姿勢(くの字姿勢)は維持できているか。
・的確な脚の屈伸運動ができているか。
・左右のターン姿勢に違いはないか。
・ポジショニングとなめらかな運動ができているか。
滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開 緩斜面・整地 6〜8回転【要領】プルークボーゲンとの大きな違いは、左右の姿勢変化が小さなものから大きなものへとなることです。カービングの舵とりを行うためには外脚を曲げ過ぎず、とらえを強めて重心が内側に入ることが必要となります。1ターン目は、下記のような操作と動作の結果、内スキーがフラットになるところから始めます。およそ2ターン毎の切り換え時にスタンスを少しずつ狭くしていきます。ターン中はスタンスの変化に伴って内スキーの外エッジで雪面をとらえることがパラレルターンの表現につながります。
舵とり中は外スキーと内スキーをそれぞれ同じ方向に滑らせ、スタンス幅の変化が現れないようにしましょう。(舵とり中に内スキーを外スキーに引き寄せないように注意しましょう。)
【検定員の観点】
・プルークスタンスからパラレルスタンスへの変化の過程を表現できているか。
・舵とり中にスタンス幅が変わってないか。(切り換え時に設定したスタンス幅を舵とり中維持しているか。)(シュテムターンとの明確な違いを表現できているか。)
・左右のターン姿勢に違いはないか。
・ポジショニングとなめらかな運動ができているか。
基礎パラレルターン(小回り) 中急斜面・ナチュラル フリー【要領】基礎パラレルターン小回りでは、等速に滑り下りることが重要になります。
そのためにはスキーの横滑りの要素とカービングの要素をバランスよく使ってスキーを回し込み、柔らかな脚の運動を意識することが大切です。洗練された表現をするためには、丸い回転弧を描くことを目標にしましょう。
【検定員の観点】
・回転弧のコントロールはできているか。
・スピードのコントロールはできているか。
・滑走中にパラレルスタンスが維持されているか。
・バランス、リズム、タイミングは適正か。
・ストックワークは正確か。
・左右のターン姿勢に違いはないか。
・ポジショニングとなめらかな運動ができているか。
横滑りの展開 緩斜面・ナチュラル スペース指示【要領】斜め前横滑りから逆方向への切り換えは、すばやくおこないます。そのためには切り換え直前に雪面抵抗を強めることが大切です。
途中からリズムを早めますが、指導者の表現としては1本の最大傾斜線上を蛇行することなく真下方向に横滑りと切り換えを連続できることが理想です。
【検定員の観点】
・斜め前方向への横滑りから真下方向への横滑りができているか。
・切り換えでは次のエッジングポジションに素早く移行できているか。
・安定した横滑りによるスピードの制御ができているか。
・常にパラレルスタンスでの操作ができているか。
・上半身と下半身の連続した逆ひねり運動ができているか。
・左右のターン姿勢に違いはないか。
・ポジショニングとなめらかな運動ができているか。